2014年9月16日

多様化が進化・深化、発展への道

12日から大阪、名古屋と見て回った。12日の夜は久し振りに阪急三番街をうろついて食事をした。私の学生時代(約35年前)からこの地下街の基本構造は変わっていない。地下街の中に小川が流れ、多種多様な飲食店や洋服、アクセサリーの店が入っている。今、キタの賑わいの中心はグランフロント界隈になったが、金曜の夜ということもあり、どの店も混んでいた。飲食店の構成も同一カテゴリーがかぶることない住み分けがよく出来ている。大阪を代表する老舗も多い。

13日は近鉄特急で名古屋に向かった。難波から2時間だ。新幹線の倍以上の時間はかかるが乗り心地や景色は近鉄の方が優れている。そして価格も安い。よほどの急用でもない限り近鉄に分がある。リニア実現を口走る政治家や経済人がいるが本当に必要か、使う人はいるのかよく考えていただきたい。少なくとも私の生活には必要ない。

14日は、愛知学院大学名城キャンパスで日本うどん学会第12回全国大会が開かれ参加した。今大会の統一テーマは「名古屋めしの中の麺文化」。基調講演、シンポジウムでテーマを掘り下げていった。味噌、酢、醤油などの醸造食品において名古屋を中心とする地域は特徴のある進化をとげている。これらを背景にした食が多様に花開いている。そして麺類においても同様のことが言える。シンポジウムでは「きしめん、味噌煮込みうどん、カレーうどんにおける手打ち率の高さ」などといった讃岐(香川)と名古屋の一般的うどん事情の違いが語られた。

香川県内の讃岐うどんは店によって麺も出汁も異なる。同様のことがきしめんや味噌煮込みうどん、名古屋カレーうどんにおいても言えるとの事である。言わてみればそりゃそうなのだが、コーディネーターのカジタ氏の写真を使っての説明を聞くと目から鱗だった。多様化していない物は名物・名産にはなり得ないのだ。より多くの人の五感に響かなければ地域食ではない。今大会でも手打ちの多い名古屋の麺づくりの後継者問題が語られた。またきしめんの提供店が減少していることも語られた。日本経済で一番元気といわれるこの地域でさえ、日本各地で懸念されている問題と同じ所で悩んでいる。

マスメディアによる情報操作や流通小売の寡占化により消費者の嗜好は操作され選択肢が結果として奪われている。けれど憂いているばかりではいけない。気づいた人が口コミやSNSで発信していく必要がある。店舗や業界が、また利用者が地域を超えたつながりをもつことが必要だ。名古屋も香川も一般店が元気になれば食文化の画一化、退化に歯止めをかけられるのではないかと思う。大型チェーン店、コンビニに真似できない物や仕組みを創っていきたい。

松井の昼ごはん 9月8日 自宅で調理テストと撮影。出来立ての生うどんは美味しい。このうどんは生姜入りだ。

松井の昼ごはん 9月9日 丸亀市土器町さぬき麺輝屋土器店でかけ中+野菜かき揚げ。急いでるときにはここ。

松井の昼ごはん 9月10日 坂出市元町吉野家坂出店で牛丼並Bセット。駄目な飯だと分かっていてもつい。

松井の昼ごはん 9月11日 丸亀市土器町正岡の焼肉レスト本店で唐揚定食。ガッツリ食べたいときにはありがたい600円。

松井の昼ごはん 9月12日 大阪市鶴見区今津南康明で酢豚定食。ライスおかわり自由の680円。おかわりは無理だった。

松井の昼ごはん 9月13日 名古屋市中村区名駅珈琲館名古屋ユニモール店でミックスサンド+炭火珈琲。歩き疲れたのでちょいと一服。

松井の昼ごはん 9月14日 名古屋市中区栄とんかつ一番で味噌ロース+ビール。三越9階の食堂街の中に入っているお店。期待してなかったのだけれど、なかなかどうして美味しい。良い肉を使っているし下処理も丁寧。味噌だれも良質。

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