2015年2月10日

家族のためにつくられたものをいただける幸せを目指せ

1960年以前の全国各地の田舎では、味噌、醤油などの調味料や(塩、酒は別。これらの製造は国家権力の支配のもとにあった)、漬物、梅干、干物といった保存食のほとんどは家庭でつくっていた。当然、つくるのには大変な手間と時間がかかった。そして地域、家庭ごとの味付けがあった。この構造が1960年前後の高度経済成長期に大きく変化した。

国民食と言われるカレーを例にとって見ていく。固形のカレールーが市販されたのは1950年ごろ。その10年後の1960年にハウス印度カレー、グリコワンタッチカレー、1963年にハウスバーモンドカレー、1964年に特製エスビーカレーが発売、今に続く有名大手ブランド商品は1960〜64年にかけて登場したのだった。決められたレシピどおりにつくれば、どの家庭でも同じ味が再現できるようになった。複雑なスパイスの調合やとろみ付け・味付けの必要はなくなり、調理にかける手間が軽減された。けれどこの便利なカレールーは粗悪な油と食品添加物の塊だ。大手加工食メーカーは人工的な味覚を低コストで均一で安全につくることにとても長けている。しかしそれは家族を思う人が手間暇と愛情をかけてつくるものとは全く違うものだ。

便利なものが悪いという訳ではない。今の技術をもってすれば、本物の原材料を用いてきちんとした調理加工を行い、美味しいカレールーやフレークをつくることは可能なのだ。しかしそれにはとてもコストがかるため売価がとても高くなる。また、本物の原料には旬があるので、年間を通じて変わらない味の物をつくることが難しい。ということは設備の大きな大手ではない小規模設備の会社の方が家庭の味を真面目に再現することができる。小規模のメーカーは、大手を真似てはいけない。家庭で手間暇かけていることをきちんと再現してつくれば、そこそこ高価な物にはなるが本物の材料を使ったものができるのだ。

松井の昼ごはん 2月2日 坂出市白金町はなまるうどん坂出白金店でカレーセット(うどんは温玉温ぶっかけ)。500円で満腹になる。

松井の昼ごはん 2月3日 高松市鬼無町根っこ鬼無店で和風玉カレー中。セルフにしては完成度の高いカレーうどんだ。

松井の昼ごはん 2月4日 三豊市詫間町讃岐うどん瀬戸できつねうどん中。優しいお味だった。

松井の昼ごはん 2月5日 仲多度郡まんのう町カフェテラス マスダでランチの山菜ピラフセット。旧国道32号線の羽間界隈には老舗の喫茶店が数店残っている。みんなたいしたものだ。

松井の昼ごはん 2月6日 綾歌郡宇多津町塩がま屋でざるうどん細中+鳥天小。鳥天はつけ麺の出汁で食べるのが美味い。

松井の昼ごはん 2月7日 高松市番町さぬき手打うどん番丁で鳥天ぶっかけうどん温大。大にしたら食べごたえ十分だった。シャキシャキとしたキャベツが意外とあう。

松井の昼ごはん 2月8日 丸亀市土器町で開かれた「さぬきオーガニックマルシェ」で廃材天国のベジらあめん猪燻製乗せ+玄米オムスビ。さぬきの夢2009の全粒粉の麺を味噌仕立てでいただく。すべての素材が自家製。素晴らしい。

0 件のコメント:

コメントを投稿